興味とコストの折り合いはどうつける?|世界一のパエリアを前に考えたこと

豊かさの設計

値段を見てしまって

「高っ!」 と思い、興味があるのに躊躇してしまうことってありますよね?

 

興味とコスト。

この二つの折り合いをどうつけるのか。

 

それは、人生の様々な場面で出てくる問い。

もし今、興味はあるけれど一歩踏み出せずにいることがあるなら、この記事が何かの参考になれば嬉しいです。

世界一のパエリアを前に考えたこと

京都に、「世界一のパエリア」を食べられる店があります。

そんな話を知ったのは、夕方のテレビニュース番組の一コーナーでした。

 

ちょうどその頃、妻と「サグラダ・ファミリアのイエスの塔がもうすぐ完成するらしいね」という話をしていました。(2027年6月10日 完成しました)

 

私たちは出会う前にそれぞれ旅行で建設途中のサグラダ・ファミリアを訪れたことがあり、その壮大さに感動したという共通点があります。

結婚後、各地で開催されるサグラダ・ファミリア展に足を運んだりしていたので、スペインという言葉には自然と反応してしまいます。

 

さらに興味を引かれたのは、その店のシェフがスペインを代表する料理であるパエリアの世界大会で優勝した日本人だということ。

寿司職人の世界大会でスペイン人が優勝したら驚くと同時に、興味が湧いてくるのではないかと思います。

 

食べてみたいな!

そんな気持ちを持って店のホームページを見て少し固まりました。

 

パエリアを含むコース料理だけで19,800円。

飲み物やサービス料を含めれば、一人3万円近くになる。

 

さらに京都までの交通費や、飲んだ後ということもあり宿泊もと考えると、妻と二人で10万円近い出費に。


正直にいうと、

「高っ!」

そう思ったのでした。

 

高いと思うのは自然なこと

お金を使うことそのものが、嫌いなわけではない。

むしろ、価値を感じたものにはお金を使いたいと思う方だと、自分では思っている。

 

実際、ワインであれば数万円という価格でも、「その価値がある」と思えば購入することがあるし、その中には「あぁ、これは値段以上だ!」と思うこともあれば、「う〜ん、、次はないかな。。」と思うものもある。

 

そんな経験を何度もしているけれど、それでも今回は迷った。

 

なぜ?

 

最初は単純に値段の問題だと思っていたのですが、考えているうちに、どうも違う気がしてきたのです。

 

本当に悩んでいたのは値段ではなかった

妻に話してみると、

「パエリアにそんな値段?」

と少し驚いていた。

 

もちろん興味はあるようだったが、「絶対に行きたい」というほどではなさそう。

 

さらに口コミを見てみると、絶賛する人もいれば、「期待したほどではなかった」という意見もある。

 

私は昔から、良い評価よりも、少し批判的な意見の方に信憑性を感じて、気になってしまう。

 

これは、投資でもワインでも同じこと。

だから余計に迷ったです。

 

しかし改めて考えてみると、私が本当に悩んでいたのは金額そのものではないような気がしてきました。

 

この金額を出す体験が、本当に私たちにとって価値のあるものになるのだろうか。

 

もう少し正確に表現すれば、

金額に見合う体験を、きちんと受け取る器が自分にあるのか、自信が持てなかったのです。

  

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過去の体験を思い返してみた

そんな時、過去の体験を思い返してみました。

 

人生で初めて「予約に苦労したお店」である、笠原シェフの「賛否両論」。


フレンチの神様のお店、ジョエル・ロブションでの食事。


アマンプロやアマネムへの宿泊。

それこそ、バルセロナに行ったことや、オーストラリアの中心で「岩」に感動したり、とてつもない星空をみたこと。 冬の知床で流氷の上を歩いた体験。

 

どれも決して安くはなかった。

 

当時は予約する前に悩み…

値段も気になった。


本当に値段に見合う価値があるのだろうかと思った。

 

しかし今、それらの体験を思い返してみると不思議なことに気づきます。


心に刻まれる体験であったことは今でもはっきりと記憶している。

でも、いくらだったか、その具体的な金額は覚えていない。

 

覚えているのは、

料理のおいしさだったり、

その場の空気だったり、

一緒に過ごした時間だったり、

その時に感じた感動だったりで、

 

値段の記憶よりも、

もっとはるかに深いところに残っているのです。

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体験の価値は事前には分からない

そんな思いを巡らせていて、気づいたことがありました。

 

それは
私たちは体験をする前に、その価値を正確に測ろうとしてしまう。

しかし本来、それはとても難しいことであるということです。

 

なぜなら体験の価値は、体験した後に初めて分かることだから。

 

今までにしてきたどの体験も、事前には、その後の人生にどれほど影響を与えるか分からなかった。

 

むしろ後になって振り返った時に、

「あれが転機だった」

と思うことの方が多いように思います。

 

体験の価値を事前に正確に測ることはできない。

これは少し不便で不安だが、同時に面白いことでもあると思うのです。

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私なりの結論

今回のことで、興味とコストの折り合いについて一つの結論にたどり着くことができたように思います。


私はこれから、

「高いか安いか」

だけではなく、

「その体験が何を残してくれそうか」

で判断したい。

 

もちろん、無理をしてまでお金を使う必要はない。

家計や資産形成とのバランスも大切です。

 

しかし、興味を持ったものに対して、最初から値段だけで扉を閉じてしまうのも少しもったいない気がするのです。

 

今回の世界一のパエリアも、まだ予約が取れたわけではありません。

自分一人で食べに行くのではなく、妻の気持ちや要望もあります。


実際に行ってみたら期待外れになるのかもしれません。

 

それでも、一度体験してみたいと思っています。

 

なぜなら、世界一のパエリアを食べたいからというよりも、

その体験の先に何があるのかを知りたいから。

 

そしてもし訪れることができたなら、その時に感じたことをまた改めて書いてみたいと思います。

 

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20歳のウルル、21歳のサグラダ・ファミリア。若い頃には意味が分からなかった経験が、50代になった今、人生の価値観としてつながり始めています。人生は前向きに生きるしかない。でも理解できるのは後になってから。そんな気づきについて綴りました。

 

人生の選択肢を増やすメルマガ

興味はある。

でも高い。

そんな理由で、私たちは意外と多くの選択肢を見送っています。

もちろん、すべてを手に入れることはできません。

だからこそ、

「自分は何に価値を感じるのか」
を、自分自身で知ることが大切なのだと思います。

私のメルマガ『葡萄の館からの手紙』では、

ワインや投資の話を入り口にしながら、人生の選択肢を増やすための考え方をお届けしています。

もし少しでも、

「これからの人生を自分で選びたい」

と思われるなら、ぜひ受け取ってください。

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