ビットコインは、なぜ以前より下がりにくく“見える”のか

投資とお金


最近のビットコイン市場を見ていて、少し不思議に感じることがあります。 

以前なら、

米国の関税強化や景気後退懸念、CPI上振れによるインフレ再加速・利下げ期待後退、中東情勢などの地政学リスクといった悪材料が出るたびに、BTCは大きく崩れる場面も少なくありませんでした。


しかし最近は、そうした不安材料が出ても、

「思ったより下がらない」

そんな印象を受けることが増えてきました。

 

もちろん、
ビットコインは依然として価格変動の大きい資産です。

今後も急落する可能性はありますし、
短期的な値動きを予測することは、とても難しいと思います。

それでも最近は、

「以前とは、市場の構造そのものが少し変わってきているのでは?」

そんな見方も増えてきました。

ビットコインは「まだ危ない」のか|見えてきた構造の変化
ビットコイン市場で起きている「静かな構造変化」とは。クラリティ法案、現物ETF、機関投資家の参入、取引所残高の減少などを踏まえながら、“以前より下がりにくい構造”ができ始めている可能性について、やさしく整理します。

 

価格だけでは見えにくい「市場構造」の変化

ビットコインについて語るとき、
多くの人は「価格」を見ます。

もちろん、それも大切です。


ですが最近は、

“誰が持っているのか”
“どこに保管されているのか”

という部分も、かなり重要になってきているように感じます。

取引所のBTC残高は減少傾向にある

最近よく話題になるのが、

「取引所に置かれているBTCの残高が減っている」

というデータです。

取引所にあるBTCは「売るための在庫」でもある

ビットコインを取引所に置いている人の多くは、

・売買をする
・短期で動かす
・すぐ現金化する可能性がある

そんな状態にあります。

 

つまり、取引所に置かれているBTCは、

“市場で動きやすいBTC”

とも言えます。

 

コールドウォレットへ移されるBTC

一方で最近は、
購入したBTCを取引所から出し、

・ハードウェアウォレット
・コールドウォレット
・自己保管

へ移す人も増えています。

 

これは、

「すぐ売るつもりではない」

という意思表示でもあります。

 

ビットコインの世界には、

“Not your keys, not your coins”
(秘密鍵を自分で持っていない限り、本当の意味で自分のBTCとは言えない)

という有名な言葉があります。

 
つまり、

取引所に置きっぱなしにしているBTCは自分のものとはいえない

とも言えるのですが、

長期保有を前提にしている人ほど、BTCを取引所から移動させる傾向があります。

もちろん私自身も

大部分のBTCをコールドウォレットで保管しています。
  

「市場に出回るBTC」が減っている可能性

ここで重要なのは、

“発行枚数そのもの”ではなく、
「実際に市場で売買されるBTC」がどれくらいあるか

という視点です。

市場にあるBTCは意外と少ない?

BTCの総発行枚数は2100万枚。

現在は、そのおよそ94〜95%がすでに発行済みと言われます。

 

また、初期のマイナーがパスワードを紛失したり、
秘密鍵をなくしたりしたことで

「永久にアクセスできなくなった(失われた)ビットコイン」が
約300万〜400万枚あると言われています。

 

・長期保有されているBTC
・紛失されたBTC
・ETFが保有するBTC
・企業保有分
・自己保管され動かないBTC

などがあります。

 

つまり、

“自由に売買されるBTC”

は、想像以上に少ない可能性があるのです。

 

ETFによる保有も市場構造に

最近は、現物ETFの存在も大きなテーマです。

 

ETFを通じてBTCを保有する資金は、

・年金
・機関投資家
・長期資産配分

などの比率が高いと言われています。

 

こうした資金は、
短期売買を目的としていないケースも多く、

結果として、購入されたとしても

“市場に戻りにくいBTC”

が増えていく可能性があります。

 

BTCは「価格」よりも構造を見る

もちろん、上に挙げたような要因だけで
「BTCは安全資産になった」と言うつもりはありません。

今後も大きく下落する可能性はあります。

 

ですが最近は、

・長期保有者の増加
・ETFによる吸収
・取引所残高の減少
・制度化の進展

などを見ると、

“以前より下がりにくい構造”

が少しずつ形成され始めているように見えます。

 

ビットコインについては、

「これから何倍になる」

という話ばかりが注目されがちです。

 

でも本当に重要なのは、

“世界が、この資産をどう扱い始めているのか”

なのかもしれません。

 

そして最近は、
短期の値動き以上に、

「誰が、どんな目的で持っているのか」

 

その変化のほうが、
重要になってきているように感じています。

 

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最近はメルマガの中で、

・なぜ大口投資家はBTCを集めているのか
・ETF資金流入と流通枚数の関係
・“価格”より重要かもしれない視点
・円だけを持つリスクとの向き合い方

なども、もう少し深く整理しながらお届けしています。

 

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