ニュースを見ていると、
「日経平均が上がった」
「ニューヨーク市場が下がった」
という話をよく耳にします。
株価は数字ではっきり見えるので分かりやすいものです。
だからニュースにもなります。
私自身も投資をしていますから、
もちろん気になります。
でも
私たちが本当に見た方がいいのは、
株価ではなく金利なんですよね。
ニュースになるのはいつも株価
人はどうしても価格に目を奪われ、気持ちを動かします。
ワインもそうです。
「このワインは10万円です」
と言われれば驚きます。
株価も同じです。
上がった。
下がった。
最高値を更新した。
数字は分かりやすく、
感情も動かしやすいものです。
だからニュースになります。
テレビも新聞も、
まずは価格の変化を伝えます。
それは決して悪いことではありません。
ただ、
価格は結果であって、
原因ではないことも多いのです。
私たちの生活に近いのは金利
一方で、
金利はどうでしょう。
ニュースには出てきますが、
株価ほど大きく扱われることはありません。
でも、
住宅ローン。
預金金利。
企業の借入。
物価。
実はこうした実生活の中の多くに、
金利が関わっています。
株価は株を持っている人には重要ですが、
そうでない人には直接的な影響は少ないものです。
でも、
金利の影響を受けずに生活することは、
なかなか難しいのが現実です。
目立たないけれど、
私たちの暮らしの土台に関わっている。
それが金利という存在です。
株価は天気、金利は季節
金利に目を向けると、
見える景色が少し変わります。
目の前の価格だけではなく、
その背景にある流れが見えてくるからです。
私は、
株価は今日の天気のようなものだと思っています。
晴れの日もあれば、
雨の日もあります。
時には嵐の日もあります。
そして、
毎日変わります。
ニュースにも取り上げられやすいので
目につきます。
一方で金利は、
季節のような存在です。
毎日は変わりません。
けれど、
春から夏へ。
夏から秋へ。
季節が変わると、
私たちの服装も、
食べるものも、
暮らし方も少しずつ変わります。
金利もまた、
時間をかけて世の中の流れを変えていくのです。
本質を見る人は価格の裏側を見る
私が好きなワインの世界でも
知れば知るほど価格だけでは価値は分からないと感じます。
なぜその価格なのか。
なぜ人々が求めるのか。
どんな歴史があるのか。
どんな土地で育ったのか。
そうした背景を知ることで、
一本のワインが違って見えるようになり、価格にも納得できたりします。
投資において
株価を見ることは大切です。
でも、
なぜその価格になっているのか。
その背景で何が起きているのか。
そこまで見えるようになると、
世の中の見え方は少し変わります。
今、
なぜ物価が上がるのか
株価が上がるのか
これからどうなりそうなのか。
金利の動向を見れば、それらも予想がつきやすくなります。
金利を見ると、世の中の流れが見えてくる
私は、
みなさんに金利を追いかけてほしいわけではありません。
毎日経済ニュースを見る必要もありません。
ただ、
価格だけを見るのではなく、
その背景にある流れにも目を向けてみる。
そんな視点を持つだけで、
世の中の見え方は少し変わってきます。
金利は、毎日のニュースでは目立たなくても、
時間をかけて世の中の流れを変えていきます。
世の中が今どんな季節に向かっているのか。
そんなことを考えるきっかけにはなると思うのです。

