投資をしていると、
「利益確定は大切です。」
という言葉をよく耳にします。
もちろん、その通りです。
利益を確定しなければ、それはあくまで含み益であり、いつ失われるか分かりません。
しかし私は、利益を確定した後にこそ、本当の資産形成が始まるのではないかと考えています。
大切なのは、利益が出たかどうかではありません。
その利益と、これからどう付き合っていくか。
今日は、そんなお話を記事にしてみました。
利益が出たあと、どうしていますか?
投資で利益が出たとき、多くの人が思い浮かべる選択肢は二つです。
一つは、利益を引き出して使うこと。
旅行に行ったり、欲しかった物を買ったり、美味しいものを食べたり。
人生を楽しむためのお金として使うことは、とても素敵なことだと思います。
もう一つは、そのまま運用を続けること。
NISAでS&P500やオール・カントリーなどのインデックスファンドへ積み立てている方なら、そのまま保有を続けるケースが多いでしょう。
どちらも間違いではありません。
ただ、一つだけ意識しておきたいことがあります。
利益をそのまま再投資することは、複利で運用していくという観点からは効率の良い運用です。
ですが、それは同時に、利益も元本と同じように株式市場の値動きにさらされ続けているということです。
例えば100万円が120万円になったとしても、その20万円の利益も引き続き株式市場の中にあります。
万一、暴落が起これば、積み上げてきた利益の多くを失ってしまうこともあります。
利益を得たつもりでも、その利益が引き続き同じリスクの中に置かれているのであれば、「利益をどう扱うか」という視点も持っておきたいところです。
利益を「収入」ではなく「実」だと考える
投資で生まれた利益は、単なる収入ではありません。
それは、一つの「実」なのだと私は考えています。
もちろん、その実を味わうことも人生には必要です。
でも、その実の中には、次の収穫につながる「種」があります。
その種を未来のために残すのか、それともすべて食べてしまうのか。
その違いが、10年後、20年後の資産に大きな差を生むのではないでしょうか。
利益が出た後にも、選択肢がある
利益が出たあと、多くの人は、
「使う」
あるいは
「そのまま運用を続ける」
のどちらかを思い浮かべます。
でも、
「使う」か、「そのまま運用する」かだけでなく、その間にもいくつかの選択肢があります。
私自身、その選択肢を知ったことで、利益との付き合い方が少し変わりました。
利益は「受け取って終わり」のものではなく、「次の利益につなげるもの」と考えるようになったのです。
そう考えると、利益は未来の資産を育てるための「種」を含んだ実になります。
そして、その種をどこに植えるかという選択もまた、資産形成のために重要な一部なことのだと思っています。
利益の置き場所を変えるという考え方
「利益を取り出す」のではなく、「利益に新しい役割を与える」。
私は、そんなイメージで利益の置き場所を考えています。
資産形成では、「守り」が大切だと言われます。
でも、その守り方にもいろいろあります。
私は、守りとは利益を投資の外へ出すことではなく、
利益を減らさない形で、投資・運用の中に残していくことだと考えています。
利益が新しい元本となり、その元本がまた次の利益を生み出す。
そうして資産は、少しずつ育っていきます。
そのための方法の一つとして、私は利益の一部を元本確保型ファンドへ移し、利益を守りながら次の成長を目指すという考え方も取り入れています。
いわゆる「ラチェット運用」と呼ばれる方法です。
利益が出たら、その利益をもう一度ゼロから同じリスクにさらすのではなく、守りながらその利益にも働き続けてもらう。
そんな考え方です。
利益の置き場所にも、実は選択肢がある。
そのことを知って知った上で、自分に合う方法を選べばいい。
私はそう考えています。
まとめ|利益確定は、資産形成のゴールではない
利益確定は、資産形成のゴールではありません。
むしろ、その利益とどう付き合っていくかを考え始める、新しいスタートなのかもしれません。
資産形成では、「何を買うか」が話題になりがちです。
でも私は、それと同じくらい「利益をどう扱うか」も大切だと思っています。
何も考えずに利益を再投資することは、いつまでもマーケットの変動リスクに晒し続けているということです。
利益との付き合い方にも、実はいくつもの選択肢があります。
選択肢を知ることは、必ずしもその方法を選ぶことではありません。
でも、知らなければ選ぶことはできません。
私はこれからも、「どれが正解か」をお伝えするのではなく、
「こんな選択肢もありますよ」
と、そっと置いていけるような発信を続けていきたいと思っています。

