「人気と資産価値は必ずしも同じではない」
このことをロゼワインは象徴しているように思います。
先日、「ロゼワイン人気の背景にある時代の価値観の変化」という記事を書きました。
ロゼワインは今や世界的なブームとなり、単なる夏向けのワインではなく、一年を通して楽しまれる存在になっています。
そんなロゼ人気を見ていると、こんな疑問を持つ方もいるかもしれません。
「これだけ人気なら、投資としても有望なのでは?」
確かに一理あります。
しかし私は、
人気があることと、投資に向いていることは必ずしも同じではない
と思っています。
今回は、ワイン投資という視点からロゼワインについて考えてみたいと思います。
https://cellarandvalue.com/rose-wine-values/
ロゼワイン人気と投資価値は同じではない
世の中には、
人気があるもの
美味しいもの
流行しているもの
がたくさんあります。
しかし、それらが必ずしも資産価値の上昇につながるとは限りません。
例えば映画や音楽、ジーンズやスニーカーなども
多くの人に愛される作品がある一方で、将来プレミア価格が付く作品はごく一部です。
ワインも同じです。
人気があることは素晴らしいことですが、それだけで投資対象になるわけではありません。
ワイン投資で重視していること
私がワイン投資で重視しているのは、主に次の4つです。
・長期熟成能力
・世界的なブランド力
・流動性(売買しやすさ)
・時間とともに価値が高まる可能性
そのため現在保有しているワインも、
・シャトー・ラトゥール
・レオヴィル・ラスカーズ
といった、長期熟成を前提としたボルドーワインが中心です。
私にとってワイン投資とは、
「今飲むためのワインを買うこと」
ではなく、
「未来の時間を買うこと」
に近い感覚があります。
ロゼワインが投資対象として不利になりやすい理由
もちろん例外はありますが、一般的にロゼワインは投資対象としてはやや不利な特徴があります。
飲み頃が早い
多くのロゼワインは、若いうちのフレッシュな果実味や爽やかさを楽しむために造られています。
そのため購入後数年以内に飲まれることが多く、長期間熟成させることを前提としていません。
長期熟成を目的として造られていない
ボルドーのグランヴァンや一部の高級シャンパンのように、
「20年後、30年後に真価を発揮する」
というスタイルではないものが大半です。
コレクター市場が小さい
投資用ワインとして価格が上昇するためには、将来買いたい人が存在する必要があります。
しかしロゼワインは、赤ワインや一部の高級シャンパンに比べるとコレクター市場がまだ小さいのが現状です。
それでも例外は存在する
上に書いたような視点から、ロゼワインは長期保存を前提とした投資対象としては、向きません。
とはいえ、
「ロゼワインはすべて投資に向かない」
というわけではありません。
例えば、
・ドン・ペリニヨン・ロゼ
・クリスタル・ロゼ
・クリュッグ・ロゼ
などは例外的な存在です。
これらは単なるロゼワインではなく、
世界的なブランド力とコレクター需要を持つ高級シャンパーニュです。
特にドン・ペリニヨン・ロゼは、ロゼワインでありながら資産価値という視点で語られる数少ない銘柄のひとつでしょう。
私もいつかは、ドンペリ ロゼ を、ワイン資産の中に加えたいと思っています。
私がロゼを投資目的では買わない理由
ここまで読むと、
私はロゼワインがあまり好きではないと思われるかもしれません。
しかし実際はその逆です。
私はタヴェルのロゼが好きですし、ドメーヌ・オットのロゼにも魅力を感じています。
トマトソースの料理やエスニックな辛い料理との相性も良いですし、ブラッド・ピット氏が関わるシャトー・ミラヴァルも、一度飲んでみたいと思っているワインのひとつです。
ロゼワインそのものは好きなのです。
その軽やかさも、美しい色合いも、今の時代らしい価値観も好きです。
しかし私は投資目的で買うつもりはありません。
それは、私自身の投資方針と合わないからです。

大切なのは「なぜ自分はそれを選んだのか」
飲むにしても保有するにしても、大切なのは「理由」だと思っています。
ロゼを選ぶ人がいる。
ボルドーを選ぶ人がいる。
シャンパンを選ぶ人がいる。
どれが正しいか ではないですよね。
「なぜ自分はそれを選んだのか」
を自分自身がわかっていることが大切だと思います。
ロゼワインは今の時代を象徴する素晴らしいワインです。
しかし私は、投資という目的においては別のワインを選びます。
それもまた一つの選択です。
そして、
その選択に自分なりの理由を持てることこそが、本当の意味で豊かなことなのだと思います。
先ほども少し触れましたが、
ロゼワインの中で、私自身が「いつか保有してみたい」と思う一本があります。
それが、ドン・ペリニヨン・ロゼです。
ただし、シャンパンでも飲み物として好きなのは、また別の銘柄なんですよね。
その話は、また別の記事で書いてみたいと思います。

