日本円が「世界最弱通貨」と言われる時代に
日本人は、これから何に向き合うことになるのか
日本人は、
世界でもかなり真面目に働く国民だと思います。
時間を守り、
責任感が強く、
丁寧に仕事をする。
それなのに。
海外から見ると、
「日本人は安い」
と言われることが増えてきました。
実際、
海外から見ると、
今の日本は“物価の安い国”になりつつあります。
50代くらいの方なら、
若い頃に、「ブランド品を買いに海外へ行った」
そんな時代を覚えている方も多いかもしれません。
・香港
・ソウル
・シンガポール
日本で買うより安いから。
そんな理由で、観光がてら
海外へ買い物に行く時代がありました。
でも今は、
逆です。
むしろ外国人が、
「日本は安い」
と感じて、
日本へ買い物に来ています。
高級ブランド
腕時計
家電
さらには、
日本のウイスキーや中古品まで。
この変化は、
単なる観光ブームではありません。
日本円の価値そのものが、
世界の中で変化してきたということでもあるのです。
通貨とは、
ただのお金ではありません。
その国で生きる人たちの“時間”や“労働”の価値そのものでもあるからです。
この記事では、
「通貨の強さ・弱さとは何か」
そして、
世界最弱通貨とも言われる時代に、
日本人がどのようなことに向き合う可能性があるのかを書いてみたいと思います。
通貨の強さは、「国の信用」
通貨は“他国との比較”で価値が決まる
以前は、
1ドル100円前後だった時代がありました。
しかし今は、
1ドル160円近くになる場面もあります。
(この記事を書いている時点で、1ドル159円51銭です)
これはつまり、
同じ1ドルの商品を買うために、
以前よりたくさんの日本円が必要になったということです。
海外旅行が高く感じる
海外ブランドが高い
輸入食品が高い
その背景には、
「円の価値が相対的に弱くなっている」
という現実があります。
通貨は「金利」「信用」「経済成長」で動く
お金は、
基本的に「条件の良い場所」へ集まります。
今のアメリカは、
日本より金利が高い。
すると、
世界のお金は、
より利回りの高いドルへ向かいやすくなる。
その結果、
円が売られ、
ドルが買われやすくなる。
それが、
円安という現象です。
「弱い(安い)通貨=悪」ではない
円安には、
悪い面ばかりではありません。
例えば、
輸出企業には追い風
海外からの観光客が増える
日本の商品が海外で売れやすくなる
という面もあります。
弱い(安い)通貨が
必ずしも悪ではありません。
(ここ、非常に重要なポイントです)
ただ、
今の日本は、
エネルギーや食料を海外に頼る部分が非常に大きい国です。
つまり、
円安になると、
生活コストへ直接響きやすい構造になっているのです。
なぜ今、日本円はここまで弱く見えるのか
長く続いた「超低金利」
日本では、
長い間、
「低金利」が続いてきました。
銀行にお金を預けても、
ほとんど増えない。
一方で、
海外では5%近い金利がつく国もある。
そうなると、
世界のお金は、日本よりも
どうしても海外へ流れやすくなります。
日本は“輸入国家”である
日本は、
資源が豊富な国ではありません。
・原油
・天然ガス
・小麦
・飼料や肥料
多くを海外に頼っています。
つまり、
円安になると、
国全体のコストが上がりやすい。
電気代や食品価格が上がりやすいのも、
そのためです。
多くの日本人は「円しか持っていない」
実は、
ここがかなり重要です。
私たち日本人は、
・給料も円
・預金も円
・年金も円
・保険も円
という人が非常に多い。
つまり、
“人生そのものを、日本円に集中投資している”
とも言えるのです。
もし円の価値が長期的に弱くなるなら。
その影響を、
真正面から受けやすい構造とも言えます。
世界最弱通貨の国で暮らすと、何が起きるのか
「静かな値下がり」が起きる
これは、
とても気づきにくい変化です。
銀行口座の数字は減っていない。
でも、
そのお金で買えるものが減っていく。
つまり、
“お金の価値や実力”が下がっていくのです。
海外資産が遠くなっていく
例えば、
海外旅行
海外ブランド
海外不動産
そして、
高級ワイン。
昔より、
「遠い存在」になったと感じる人も多いと思います。
円安はコロナ禍以降、特に進行しました。
コロナ直前の2019年、海外旅行者は2100万人でした。
2025年、コロナがほぼ完全に明け、自由に渡航できるはずなのに1470万人と、2019年のおよそ73%までにしか回復していません。
本来なら2,000万人規模に100%復活していてもおかしくない時期ですが、実質的に4人に1人が海外旅行を諦めている(国内旅行に切り替えているなど)状態が続いています。
私の好きな
ワイン市場を見ていても、
世界基準で価格が上がる中、
日本人にとっての負担感は、
以前よりかなり強くなっています。
これは、
ワインの価値が上がっただけではありません。
円の価値が弱くなった影響も、
かなり大きいのです。
「真面目に貯金した人」が苦しくなる可能性
これは、
少し残酷な話かもしれませんが…
日本では長い間、
「貯金は安全」
という価値観がありました。
もちろん、
現金を持つこと自体は大切です。
ただ、
インフレや円安が続く時代では、
“持っているだけ”では、
実質的な価値が下がっていくこともある。
つまり、
何もしないこと自体が、
リスクになり始めているのです。
日本人はどう備えればいいのか
偏りを減らす
ここで大切なのは、
極端にならないことです。
「日本は終わりだ」
という話ではありません。
むしろ大切なのは、
“一つに偏りすぎない”
という考え方です。
通貨を分散する
例えば、
・外貨
・全世界株
・米国ETF
・BTC(ビットコイン)
・金
など。
少しずつでも、
円以外の価値を持つものへ触れていく。
それだけでも、
人生の重心は少し変わります。

「時間とともに価値が変化するもの」を持つ
私は、
ワインにも、
少し似たものを感じています。
ワインは、
ただ保存しているだけではありません。
時間とともに、
価値や魅力が変化していく。
もちろん、
すべてのワインが値上がりするわけではありません。
でも、
「時間を味方につける」という感覚は、
ワインに限った話ではなく、
これからの資産設計において、
とても重要だと思っています。
“生き方”も分散する
そして、
本当に大切なのは、
ここかもしれません。
・会社だけに依存しない
・一つの価値観だけで生きない
・情報源を分散する
・人とのつながりを増やす
そうやって、
人生の重心を少しずつ調えていく。
それが、
通貨が揺れる時代を生きる上で、
実は一番大切なのかもしれません。
いま、構築している人間関係は
時間とともに価値や魅力が増しそうですか?
円安とは、
「日本が終わる」という話ではありません。
ただ、
これまで当たり前だった前提が、
少しずつ変わり始めている。
そういう時代なのだと思います。
だからこそ。
何を信じ、
何を持ち、
どこに時間を使うのか。
それを、
自分自身で選ぶことが、
これからますます大切になるのかもしれません。
ワインを寝かせるように…
人生の資産も、
静かに分散しながら育てていく。
そんな感覚を、
これからの時代は、
持っておきたいと思っています。
円安やインフレのニュースは増えていますが、
本当に大切なのは、
「不安になること」ではなく、
“選択肢を持っておくこと”なのだと思います。
メルマガでは、
・円安時代の資産分散の考え方
・海外資産やBTCとの向き合い方
・元本確保型ファンドなどの選択肢
・ワインを含めた“時間資産”の考え方
などについても、
わかりやすくお届けしています。
「難しい投資の話は苦手だけど、
これからの時代に備えたい」
そんな方へ向けた内容です。
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