人生が変わり始めた“飲みたいから飲む”を許した日

豊かさの設計


みなさんは、

ワインにいくらまでなら出せますか?

 

かつての私は、“三千円”がひとつの抵抗線でした。

それを超えるワインを買うことに、なぜか妙な抵抗感があったんです。

「自分にはまだ贅沢すぎる」
「もっと頑張ってから」
「今の自分には、もったいない」

 

そんな言葉を、

誰に言われたわけでもなく、自分自身に向けていました。

 

ワインという嗜好品に三千円。

それは決して小さなお金ではありませんでした。

 

生きづらくなる理由

でも今振り返ると、本当に苦しかったのは金額そのものではなく、“自分に許可を出せない感覚”だったのかもしれません。

 

人は案外、自分で思っている以上に、自分へ制限をかけています。

「これくらい我慢しなきゃ」
「ちゃんとしていなきゃ」
「まだ足りない」

 

特に真面目な人ほど、“自分を後回しにすること”が当たり前になっている気がします。

私もずっと、
「もっと成果を出してから」
「もっと収入が増えてから」
「もっと立派になってから」

 

そうやって、

“今の自分”に対して、
自分に対して正直に、好きに生きていいんだよという許可を出すことができていなかったんです。

 

あとになって気づいたのですが

これがあのとき 生きづらかった理由の一つです。

 

意外と小さなことで人生は変わる

でも、ある時ふと、
「飲みたいから飲もう」
と思ったんです。


理由は、それだけでした。

 

記念日でもなく、
特別な成功があったわけでもなく、
誰かに勧められたわけでもない。

 

ただ、そのワインを飲みたいと思った。

だから買った。

 

グラスに注いで、ゆっくり口に含んだ時。

もちろんワインは美味しかったのですが、それ以上に不思議だったのは、“自分の中の何かが少しほどけた感覚”でした。

 

「あぁ、自分はこんなに、自分自身を厳しく縛っていたんだな」

 

そんな感覚が、静かにやってきたんです。

  

それ以降、今まで自分に課してきた制限のようなものが、少しずつ解かれていった感覚があります。

 

人生って、大きな成功や劇的な変化だけで変わるわけではないのかもしれません。

 

むしろ、
「もう少し自分を大切にしてもいい」
と、自分に小さな許可を出せた瞬間から、空気が変わり始める。

 

そんなことがある気がしています。

 

もちろん、何でも好き放題すればいい、という話ではありません。

 

でも、“ちゃんとしなきゃ”に縛られすぎて、呼吸まで浅く、苦しくなってしまうなら。

少しくらい、自分の感覚を優先してもいいのではないでしょうか。

 

自分を許すことにトライしてみる

人生を“調える”というのは、
何かを完璧に管理することではなく。

自分の素直な感覚を、無視しないことなのかもしれません。

 

もし今、
頑張っているのに、どこか息苦しさを感じているなら。

それは、怠けたいわけでも、弱いわけでもなく。

 

ずっと、自分を厳しく律し続けてきた証なのだと思います。

 

だから今日は。

ほんの少しだけでも、
「自分に許可を出す」
ということを、してみてもいいのかもしれません。

 

ワインじゃなくてもいいんです。

少し長めに休むことでも。
気になっていた喫茶店に入ることでも。
ゆっくり眠ることでもいい。

 

人生の空気は、
案外そんな小さなことで、静かに変わり始めるのかもしれません。

  

将来への不安から資産を増やすことより先に、

「今、自分の人生をちゃんと楽しみ、味わえているか」

最近は、そんなことをよく考えています。


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もう少し深く綴っています。

▼ 『葡萄の館からの手紙』

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