ワインを資産として考え始めると、ふとこんな疑問を持つことがあります。
「結局、どんなワインなら安心して持てるのだろう?」
もちろん、“絶対”はありません。
でも、その答えを考える時に、
ひとつの大きなヒントになる存在があります。
それが、Liv-ex(ライブ・エックス)。
正式には、
ロンドン国際ワイン取引所と呼ばれる存在です。
名前だけ聞くと難しそうですが、
実はこれ、世界中のワイン市場の“空気”を映しているような場所なんです。
Liv-exとは何か
Liv-exとは何かをひとことで言うなら、
世界のプロたちが、本気でワインを売買している場所。
もう少し噛み砕くと、
・ロンドンを拠点にした
・世界中のワイン商やネゴシアン、投資家が参加する
・BtoB(業者間)専門のワイン市場
です。
イメージとしては、
株式市場に少し近いかもしれません。
たとえば、
証券会社 → ワイン商
株価 → ワインの市場価格
売買高 → ワインの流動性
そんな関係性です。
私たちが普段利用するワインショップや百貨店とは、
少し違う世界。
ここでは、
「話題だから高い」
「SNSで人気だから売れる」
ではなく、
「その価格で、本当に買う人がいるか」
という、かなり現実的な価格が動いています。
だからこそ、
Liv-exのデータには独特の重みがあります。
ワイン投資家がLiv-exを見る理由
① 「出口」があるかを確認できる
ワイン投資で本当に怖いのは、
“高そうに見えるけれど、実際には売れない”
という状態です。
価格がついていることと、
実際に売買されていることは、少し違います。
Liv-exでは、
どのワインが
どの価格帯で
どれくらい動いているか
を見ることができます。
つまり、
そのワインに「出口」が存在するか
を確認するヒントになるんです。
これは、ワインを長く保有していく上で、
精神的にもかなり助けになります。
② 評論家の点数より、“お金の動き”を見る
もちろん、
評論家のスコアは大切です。
でも点数は、
・時代によって評価が変わる
・評論家ごとに好みが違う
・感性の要素も大きい
という特徴があります。
一方、Liv-exはかなりドライです。
そこにあるのは、
「実際に、その価格で取引されたかどうか」
だけ。
夢のある世界というより、
現実の世界。
でも、だからこそ、
投資家から信頼される面もあります。
③ 自分の感覚を“答え合わせ”できる
Liv-exは、
「このワインを買えば上がります」
と教えてくれる場所ではありません。
でも、
自分が選んだワインが、
世界市場とどれくらいズレているか。
その“温度差”を確認することはできます。
たとえば、
「思ったより流動性が低い」
「市場ではほとんど動いていない」
ということが見えてくると、
出口戦略を見直すきっかけになることもあります。
これは、
ワインを“感情だけ”で持たないためにも大切な視点だと思っています。
ロンドンにある理由
Liv-exは、
ボルドーでも、
ブルゴーニュでもなく
なぜロンドンなのか。
私も最初は不思議でした。
でも調べていくと、
ロンドンは長年、世界のワイン取引の中心地として機能してきた歴史があるそうです。
もちろん消費地として大きいこともあります。
ただ、それ以上に、
・保税倉庫
・国際物流
・保険
・オークション
・業者ネットワーク
など、
“ワインを安全に取引するためのインフラ”
が整っていたことが大きいようです。
近年では、香港 や シンガポール
そして 米国 なども、消費地としてだけでなく取引の拠点としての存在感を増しています。
それでも今なお、
「ワイン価格を冷静に決めている場所」
として、
ロンドン市場の影響力は大きいと言われています。
ワイン投資は静かな世界
ワイン投資は、
派手な世界ではありません。
むしろ、
「安定して売れているか」
「時間をかけても価値が残るか」
を見続ける世界。
数字だけではなく、
市場の空気を感じる。
ワイン投資は、
そんな感覚も含めて楽しむものなのかもしれません。
ワインが静かに熟成するように、
資産も人生も、時間を味方につけながら育っていくもの。
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