プリムールは本当に安いのか?2020年ボルドーに起きた“価格逆転”と、これからのワイン投資の考え方

ワイン資産

 

「プリムールで買うのが、一番安い」

ワイン投資に興味を持つと、
一度はそんな言葉を聞いたことがあるかもしれません。

 

たしかに、これは長いあいだ “常識” でした。

 

リリース直後に仕込めば、
熟成とともに価値が上がり、
数年後には利益が出る。

 … そんな、わかりやすい構図です。

 

でも今、その前提が少しずつ崩れ始めています。

 

インフレでお金の価値が下がる時代に、“何を持つか”はとても重要になっています。

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2020年ボルドーに起きた「小さな違和感」

2020年は、ボルドーにとって非常に評価の高い

 “優良ヴィンテージ” です。


にもかかわらず、

ここ最近の二次市場では、

一部の銘柄で
 
プリムール価格を下回る
あるいは伸び悩む


といった

“価格逆転”のような現象が見られます。

 

「良い年なのに、なぜ上がらないのか?」

 

この違和感は、

実はとても重要なサインだと感じています。

 

変わったのは「市場」ではなく「前提」

これまでのワイン投資は

・プリムールで買えば安い
・あとは時間が解決してくれる

という、ある意味とてもシンプルなものでした。

 

でも、今は違います。

・適正価格で出ていないものは、普通に上がらない
・むしろ市場であとから見直される

そんな時代に入っています。

 

「増やす投資」から「見極める投資」へ

これまでの投資は、

「何を買っても、時間とともに増える」ことを前提にした投資

でした。

 

もう少し具体的に言うと、

・プリムールで買えば安いはず
・良年を選べば大きく外さない
・有名シャトーなら安心

 

“銘柄を深く見なくても増える”構造

だったわけです。

 

でも今は違います。

 

これからの投資は

「増えるものだけを選び取る」投資

です。

 

資産は“増やすもの”だと思っていませんか?

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ところで、

ここで言う「増える」は、単に価格のことではありません。

ワイン投資においては、主に次の3つを指します。

 

① 資産価値が増える(価格の上昇)

・購入時より市場価格が上がる
・売却時に利益が出る

いわゆるキャピタルゲインです。

ただし今は
“勝手に上がる時代ではない”

ということを認識しておく必要があります。

② 流動性が増える(売りやすさ)

・欲しい人が多い
・市場で売りやすい
・現金化しやすい

いわゆる

“出口がある”状態

  

③ 時間的価値が増える(熟成による魅力)

・熟成によって価値が高まる
・希少性が上がる
・将来の方が価値がある状態になる

 
つまり

“時間そのものが価値を生む資産”

 

「増やす」とは

価格を上げることだけでなく、
売れる状態を保ち、時間で価値を育てること

です。

 

これからのワイン投資で必要な3つの見極め

これからの投資では、次の3つを見ます。

 

① 価格に対して価値が見合っているか

・その価格は妥当か
・期待が織り込まれすぎていないか

“安い”ではなく“割安”かを見る

 

② 市場で評価され続けるか

・評価の高さ
・ブランド・知名度
・流動性

“今だけでなく、これからも評価されるか”

 

③ 上がる理由があるか

・なぜこの銘柄は上がるのか
・需要はあるのか
・再評価される余地があるのか

“なんとなく良さそう”を排除する

 

ここまで揃って、はじめて

持つ理由がある投資」

になると考えています。

私が注目している2本

「持つ理由がある投資」という視点で見たときに、

現時点でバランスが良いと感じているのが次の2本です。

*けしてオススメしているわけではなく、私独自の考えです

シャトー レオヴィル ラス カーズ(Château Léoville Las Cases) 2020

1級シャトーに匹敵する評価を持ちながら、
価格は一段下にある“スーパセカンド”。

2020年は出来も非常に良く、
長期で持つ安心感があります。

軸として持つ一本 として、良いのではないかと思っています。

 

シャトー カロンセギュール(Château Calon-Ségur) 2020

近年、特に評価を大きく上げている銘柄。

人気・ストーリー・品質のバランスが良く、
これから見直されていく可能性があります。

ますますの伸びしろを期待する一本として、検討に値すると思っています。

  

必要なのは「理由」

今の市場は

・良いワインも売られている
・でも、すべてがチャンスではない

という状態です。

 

中には

・すでに価格に期待が織り込まれているもの
・ブランドだけで価格が高いもの

も少なくありません。

だからこそ必要なのは「理由」だと思っています。

これからのワイン投資は

「なんとなく良さそう」ではなく
「なぜこれを持つのか」


その理由、あるいは自分なりの哲学が必要になると考えています。

  

まとめ

2020年の“価格逆転”は、単なる一時的な現象ではなく

時代の変化の入り口

だと感じています。

 

これからは

・増やすために買うのではなく
・増える理由があるものを選ぶ

 

もう少し言い換えるなら


「“増えるかどうか”を祈る投資から、
“増える理由があるか”を選ぶ投資へ。」

と言えるのかも知れません。

 


■ もう一歩踏み込みたい方へ

今回の記事ではあえて触れていませんが、

・今いちばん“価格の歪みが大きい1本”
・逆に「買っても伸びにくい銘柄」

なども、

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