ワインは、飲むためにある。
私自身、ずっとそう思ってきましたし、多くの人にとってたぶん、それは正しいです。
でも私はある時から、
少しだけ違う感覚を持つようになりました。
それは、
「この一本は、今すぐ飲まない方がいいかもしれない」
という、
なんとも言えない感覚です。
きっかけは、ある一本のワインでした。
本来なら、
なかなか手の届かないような銘柄の、優良ヴィンテージ。
それを、
少し不思議なご縁で手に入れることができたのです。
正直に言えば、
すぐにでも開けて、飲んでしまいたいという
「衝動的な気持ち」もありました。
ずっと憧れの銘柄だったし、しかも
「歴史的ヴィンテージ」
と言われる年のものです。
でも、ボトルを前にしたとき、
少しの震えとともに、なぜか手が止まりました。
「これは、今じゃない」
そんな感覚が、ふと湧いてきたのです。
最初は、
自分でもよくわかりませんでした。
その一本は、
本来の価値を考えれば、かなり特別な存在です。
せっかく手に入れた憧れのワインを、少し驚くような値段で手に入れたのに、
飲まずに置いておくなんて・・・
それって、楽しみを先送りにしているだけなんじゃないか、と。
だからこそ余計に、
「今、開けてしまっていいのか?」という迷いもありました。
今、そのワインを開けて、飲む。
自分には、その価値があるのだろうか。。。
なんて、
ちょっとおかしな気持ちにもなりました。
葡萄からワインになり、長い熟成の時間を経て、私の手元に来てくれた。
「時間が、このワインに価値を与えてくれたんだ。」
という、
その価値の大きさを感じる気持ちにもなったのです。
ワインは、ただの飲み物ではありません。
畑の空気や、その年の天候、
造り手の歴史や伝統
想いや技術
そういうものが、
一本のボトルの中に閉じ込められていて、時間とともにゆっくりと変化していく。
そしてある時、
「今だ」と思える瞬間がやってくる。
私が手にした一本も、
きっとそういう時間の中にあるのだと思います。
この感覚に触れたとき、
私はふと、あることに気づきました。
「これって、お金も同じじゃないか?」
と。
すぐに使ってしまうお金と、
時間をかけて育てるお金。
どちらがいい・悪いではなくて、
どう向き合うかで、その意味は変わる。
短く使って終わるお金もあれば、
時間を味方につけて、価値を増していくお金もある。
それから私は、
「消費するためだけに持つ」だけではなく、
「時間とともに価値を育てるために持つ」
という選択を貴重に思い、それを少しずつ増やしていきたいと思うようになりました。
ワインも、お金も、そして人生における時間の使い方も。
それは、
自分の気持ちを抑えて我慢する
ということではありません。
今を楽しむことも、とても大切です。
時間が育てる価値
というものに気がついた時、
すぐに消えてしまうものばかりを選んでいるとしたら、
「もったいない」 と思うようになったんですね。
10年後の自分に、何を残したいか。
その視点で選んだ一本のワインは、
ただの“消費するモノ”ではなくなります。
それはおそらく、
未来の自分に向けた、小さな手紙のようなものです。
このブログでは、
ワインの話も、お金の話も、
そして人生の豊かさの話も、
一本の線として、つながる形で書いていきたいと思っています。
派手に煽ったり誇張したりすることなのない
あとからじんわり効いてくるような感覚。
そんな“余韻のある価値”を、
一緒に育てていけたら嬉しいです。
もしあなたが、
ただ増やすだけじゃない、時間と共に育てていく何かを求めているなら。
この先の話も、きっとどこかでつながるはずです。
ここでは書ききれない、
- 時間とともに価値を育てる「お金の考え方」
- インフレの中でも、静かに資産を守り増やしていく方法
- ワインを“楽しみながら保有する”具体的な考え方
については、メルマガで発信しています。
お金は、
ただ増やすためのものではなく
人生を豊かにするためのものでもあります
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